第6話
どっちにしたって知らない人と話すのには抵抗がある。
元々人見知りだし、そういうのはお兄ちゃんが鬼のように嫌がるから。
最近、色々あって
サクラもちょっと嫌そうだし。
ってかサクラが男だと気付いていないのかな?
まぁ、露出を控えめにして完璧に女装をしてるんだから、気付かなくて当たり前かも知れないけど。
「暇?」
「忙しいです」
「冷たいな〜」
「すみません。知らない人とは話すなと言われてるんで…」
「大丈夫。もう名前を言ったから知り合いじゃん」
「はぁ…」
「向こうに妹達も居るしさ。暇だったら俺らと遊ぼ」
クゲ君は人懐っこい笑みを浮かべると「行こ」と私の手首を掴んだ。
サクラが「あー!連れて行かないでよっ」と水を掛けたが、クゲ君は楽しそうに笑うばかりだ。
全然、怯んでいない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます