第19話

これからは色んなところに連れて行く。



抱き締めて、キスをして。



君が飽きるくらいに愛情を伝えよう。



子供も作って幸せな家庭を築いて。



君が不安なんて感じないくらいに愛して生きていく。



幸せで満たしてあげたい。



君の人生を。



お爺さんとお婆さんになっても君に気持ちを伝えるから。



君を二度と死なせたりしない。



雨の日のだけじゃなく、毎日を情熱的に。



「好きです!私と……付き合って下さい」



頬を染めて手を握り締めて。



あの日の君が立っている。



「俺も好きだ。愛してる」



傘を投げ捨てて俺は紗知にキスをした。



"あの日からもう一度、愛していると伝えたい"




fin

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る