one sweet
第1話
蝉が鳴き始めた7月中旬。
もうすぐ夏休みだと浮き足立つ校内で。
「夏の行事は全部パス」
残酷なまでに呆気なく言い捨てられたこの言葉。
「納得出来るかあぁぁっー!」
そう叫んだのはあたし、
世間一般で言う、花の女子高生。
そんなあたしに残酷な言葉を吐き捨てたのは、
サッカー部所属。
顔は猫目で鼻が高い。
身長も高い。
俗に言うイケメンってやつ。
で、超軽い。
そして、あたしの彼氏……。
「しゃーねぇだろー。もう、予定を詰め込んじまったんだから」
そう言って煩わしそうにズボンのポッケに手を突っ込み、顔を歪めてあたしを見つめる啓介。
……うん。
超がつくほど不愉快極まりない。
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