第52話
智明、不機嫌だったな……。
やっぱり心のどこかでは、私が智明を好きだと思っていたのかも知れない。
智明には……数え切れないほど好きって言い続けてこられた。
どれだけ冷たい態度をとっても冷たい言葉を浴びせても、懲りずにずーっと。
でも、もう止めて欲しい。
私のことを好きでいるのは。
私が智明から離れずにいるからダメなのかな?
いつかは……って気持ちがあるのかもしれない。
でも、私は智明の気持ちには応えられないんだ。
やっぱり智明は幼なじみとしてしか見れないから。
今まで幼なじみで傍にいるのが当たり前って感じだった。
これからもそうだと思ってた。
このままでいたいとも思う。
でも、ダメだ。気持ちに応えられないのに、智明の傍にいるのも変に期待させるのも。
もう離れよう。智明と──。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます