第2話

午前7時。いつも私の朝はコーヒーから始まる。




もちろん、砂糖もミルクも入れない。



コーヒーはブラックが1番美味しく感じるし。



甘くないと飲めないなんてバカバカしい。




……って、こんなことを1人で考えてる私もバカバカしいけど。




「さっさと学校行こ」




空になったマグカップを机の上に置いて立ち上がる。




黒髪ボブとピンクのカッターシャツに赤色のチェックのスカート。




鏡に映る自分の制服姿を見ると、心底落ち込んでくる。




学校に行くのが面倒で。




どうせなら卒業後すぐに働きたかった。




半ば働く決意を決めていた私を、こんな面倒くさいことに捲き込んだのはアイツ。




そうアイツだ。

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