*参考書を読んでるの!*
第87話
◇
エスプレッソから出て、ほわほわとした気分に陥りつつ1人で家に帰ってきた。
今日1日で色々ありすぎて頭がパンクしそう。
軽く目眩を感じながら、洗面所で手を洗って家のリビンクのドアを開けたら……。
「オバさん!おかわり」
「俺も……」
「ちょっと待ってね?」
家のダイニングでナオとショウが晩御飯を食べていた。
ショウがいることとか、ナオが帰っていないこととか、疲れすぎて突っ込む気にすらならない。
もう早く寝ちゃおう。
「ただいま……」
「おかえり、カンナちゃん。ご飯食べるでしょ?」
ママがニッコリと微笑む。
ハンバーグの美味しそうな香りがダイニングいっぱいに漂っているのに、食欲が全く出てこない。
胸がモヤモヤとして体が気だるくて、失恋したときみたいだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます