*変わったオーナー*
第77話
◇
残念無念ってこのことだと思う。
やっぱりあのゲームでナオに勝とうなんて100年早かった。
5回も戦ったのに、結果はボロ負け。
結局、教えて貰えなかった。
『ねぇ、カンナ。アナタ今日学校をサボっていったい何をしてたの?』
夕日で真っ赤に染まる大通りの歩道。
携帯片手にエスプレッソに向かって歩いていく。
電話の相手はサナちゃん。
家を出て少し歩いた辺りで掛かってきた。
「朝、園芸部の先輩に水を掛けられて制服が濡れちゃったの。だからナオと一緒に帰ってきちゃった」
「また嫌がらせ?やーねぇ。女の嫉妬は。それにしてもナオと2人でネ〜。へぇ、そう。ふふ」
「別に何もないよ?戦闘をしてただけだもん」
楽しそうに含み笑いをするサナちゃんに言い返す。
ちょっと抱き締められたりしたけど秘密にしとこう。
サナちゃんのことだから、変に盛り上がっちゃいそうだし。
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