第46話
「うぅっ。サナちゃん酷い。私、オムライスじゃなくてサンドイッチが食べたかったのに」
「そんなこと言って、カンナってばいつも迷いに迷いまくって決めるのが遅いじゃない。だから決めてあげたの」
項垂れる私を見てサナちゃんは頬杖をつきながらクスクス笑う。
何だか私どこに行っても弄られキャラな気がする…。
「トロいんだよ。お前は」
うっ……。ケイにまでショウと同じことを言われた。
私って本当にトロいのかな?
「2人ともさっきから私に冷たくない?私のハートはガラスと一緒で傷つきやすいんだからね!」
「はぁ?お前のハートなんかガラスはガラスでも、高層ビルの最上階らへんの超頑丈な強化ガラスじゃねーの?」
「なっ!!」
「そんな話はどうでもいいヨ。それよりケイはどうしてユニホームを着てるの?今日練習だった?」
「ど、どうでもいいって……」
今日のサナちゃん、いつにも増してシビアだ。
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