第19話

きっと何度注意をしたって、懲りることなく何度もやり続ける。



昔からそうだもん。




「もういいや。それよりナオ、今日はお泊まりしていくの?」




内心ワクワクしながらナオの顔を覗き込む。



“イトコ関係”な私とナオ。



ナオは子供の頃から1ヶ月に1回くらいの頻度で私の家に泊まっていく。




理由はいつも一緒。



帰るのが面倒だからじゃない。



あは~んな関係だからじゃない。



一緒に居たいからじゃない。





「この漫画、今日中に読み切るつもりだから」




漫画を読みたいから。



気になるところで読むのを中断するのが嫌だから、っという理由でナオはいつも私の家に泊まる。




昔から少女漫画が大好きで、色んな少女漫画を買い続けてきた私。



今は溜まりに溜まって、部屋の本棚に300冊くらいある。



ナオはそれを読みに気まぐれに私の部屋に訪れる。




「貸してもいいよ?」



「遠慮しとく。こんなの読んでるって知ったらあいつら煩いし」



「そんなにショウ達にバレたくないの?」



「うん」

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