第92話

たきな










君は振り返る











私と目が合うと










泣きそうな、

けど嬉しそうな笑みを浮かべて










いつものように

私に抱き付いてきた











行き場のない自分の両腕を、

どうしたらいいのか解らなかった











けど、












右腕だけ、

君の背中に添えて










少しだけ力を入れて、

胸元に君の体を抱き寄せた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る