第26話
オーマイゴッド。
じゃあ何か、こいつが毎日のように腰振って欲望を発散させていたが為に、私は毎回報告書を作成させられ、夢月との放課後デートも潰されていたってわけか。
「だからごめんな、俺の息子はまた明日見せてやる。心配すんな、俺は若いから明日にはまたギンギンだ。」
「おいその手私の肩からどけなさい、臭い(気がする)」
心配でしかない。こんな阿保がのんのんと生きている事が。
ていうかこんなのが西の支配者?西ってどうなってんの?頭可笑しいの?
「臭くねぇし。ちゃんと84使ってるし。」
「使う所間違ってんだよ。商品イメージ落ちるからもう何も言うな。」
はぁー有り得ない。
こんなクズの為だけに振り回されていた事が一番腹立つ。
私だってこの男の邪魔さえなければ今頃順調に愛を育んで夢月と不純異性交遊してたはずだったっての。
「ていうか俺思ったんだけどよ。」
「何?」
「お前……めっちゃ可愛いよな。俺のタイプ。」
「全然嬉しくない。あと顔近い。」
折角解放されていたのに、また捕らえられた顎。
緩やかな弧を唇に描く鬼帝の顔が、ほんの数センチの距離にある。
この距離感が超絶不快だ。
「照れんなよ。」
殺されたいのかお前。
最初こそは不敵で妖艶な印象を受けたけれど、今はどんな表情も阿保面にしか見えない。
「威勢の良い女は嫌いじゃねぇ。」
「だからさっきから何様なの。」
マジ黙ってイライラするから。
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