第80話

総長に、あんな言葉を掛けられて、


姫にこんな言葉を言わせて、


これ以上文句を言えるわけもなく。






「…仕方ねぇか。総長の決めた事だし…」


「ああ。…俺達は、簡単には認めたくないんです。姫の事。だって、総長たちのことをしらずに媚びてくる女をいくつも見てきたから。

でも、初めからその“人”を否定はしたくないので…、総長の意思に背いてスミマセン」


反対派であった彼らは、そう言って僕達に向かって頭を下げた。



でも、志都は…





「…いや、これは想定内だ。

これから、コイツらの事を認めざるを得ないんだ。このくらいの障害…大丈夫さ。」


そう言って、志都は美織さんの頭を撫でながら…僅かに笑った

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