第31話
それから、二人は一応街を探すが見つからない。そこで、警察に電話して捜索願いを出す。
巴衛だけを探せと…そう言って。
翌日、一日経っても見つからなくて、焦り始める二人。…そんな時、家のチャイムが鳴る。
巴衛が帰ってきてくれたのかと思い慌ててドアを開けるが、そこに居たのはスーツ姿の見慣れぬ女。
「…はじめまして、城山さまですね。
巴衛さんたちのことで大事なお話があるので少し宜しいですか?」
「…、はい?」
「…どうぞ。早めにお願いしますね」
「はい。承知しました。」
そして、謎の客人を客室に入れて、話をする。
その人が言ったのはとんでもない事だった。
「申し遅れました、私 坂口 明(さかぐちあかり)と申します。
…手短に、との事なので本題に入らせて頂きますね。現在、巴衛さんと美織さんをこちらで保護しております。」
「ホントですか!!今どこに…」
嬉しそうな2人だが、女は冷ややかな目でそれを見て、淡々と告げる。
「お2人はもう二度と帰りたくないと頑なでして。
そこで提案なんですが…こちらの金額と巴衛さんと美織さんを交換してくれませんか??」
そしてこの人が出したケースに用意されていのは、一万円札の束、束、束。
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