第32話
普通の人間なら、それを見て「ふざけるな」などと怒って言うのだろう。
だが、
「いいですよ!
あんな子達ならどうぞどうぞー!」
「ほんとなー」
「あぁ、なんならこれ、もう少し貰えませんかぁ?」
強欲なこの2人は、にこやかに笑って
金と娘を交換した。
「分かりました。では、金額まだ上乗せしておきますね。取引、ありがとうございます。
こちらの書類に判子をお願い致します」
そうして、巴衛と美織は歩の妹であり樂の部下の明により樂と暁たちの元へと、正式に買い取られることになった。
…「買い取られた」その言葉だけを聞くと不安要素しかないが、これでこの二人は自由になれる。
双子が自由になれる為だったら、暁は裏で取引でもなんでもしてあげるのだ。
それだけの意味が、暁にはあるのだから。
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