第14話
美織は私の行動に困惑して、…震えてた。
「だ、だめだよ巴衛、戻ろう?
もっと酷いことされる…っ」
それは、恐怖に支配された瞳で。
だから私は、言ったんだ
「美織…一緒に、家出しない?」
って。
無謀で、無計画。
そんなのわかってた。でも、あそこにはいたくなくて。
でも、美織はへらりと笑うだけで、行くとも行かないとも返事してくれなくて。言いたくても、言えないみたいな顔していて。
帰ろう、帰ろうって繰り返してた。
そこへ、第三者の声がした。
…知らない男の人。複数人。
「なに?揉め事?お兄さんに相談してみな?」
…ああ、面倒なのに絡まれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます