第8話

「だってさっき美織泣いてたから…っだから、助けた!!

…それに、私だって昔みたいに美織と遊びたい。お話したいよ。でも、私がちゃんと勉強しないと、美織を無視しないとっ…!!怒るんだよ。痛いし、怖いんだよ…っ!守らなかったら美織にも、なんて言われたら。

だから、我慢するしかないの。仕方ないんだよ…っ!」


そう言い返したら、美織は面食らった後にそんなん私だって我慢してる!とかなんとか更に言い返してきて。


そこからは、二人で「馬鹿」とか「阿呆」とかそんな悪口言って。


日頃のもやもやをすべて吐き出した。




叫んで叫んで…初めての大喧嘩。


二人で泣きながら、悪口ばっか叫んで。



でも、いっぱいいっぱい言いたいことを言って。スッキリして。

言い合って言い合って…脳みそ空っぽになるくらい叫んだら。



…美織はぎゅと私に抱き着いて


「ずっと、お話したかったんだよ…、バカとか、嘘だからぁ!ごめんねぇ…!巴衛…!」


久しぶりに美織が私の名前を呼ぶ音を聞いた。


それを理解した私は、嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなくなって。




二人でぎゅうぎゅう抱き合って泣いて。








…最後に、なんだか可笑しくって…

2人して笑ったんだ

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