第27話
「生徒会」ではなく「性吐会」に所属してしまったという現実を、一色時雨はまだ受け入れ切れていない。
寧ろ直面しているこの末恐ろしい状況を、すんなりと呑み込める者がいるのならば是非とも立候補して欲しい。
今すぐ私と替わろうではないか。
「性吐会…だと…?性吐会…だと…?」
机の上で頭を抱えて、どうかこれが夢でありますようにと唱えるのは早百回目。
しかし一向に夢から醒める気配はない。何て残酷な現実なのだ。
「あーあ、しーたん完全にショックで壊れちゃったじゃーん。しーたんを騙した昴晴が悪いんだよ。」
「え?僕?あはは、悪い冗談はやめてよ雷知。そんな事よりさっさとそのロリコンDVDを仕舞ってくれる?今日は僕の理想のおっぱい様を語る日なんだから。」
悪い冗談はやめてと言いたいのはこっちだ。
しかも「そんな事より」って何事だ。おっぱいよりもあんたの犯した詐欺の方がよっぽど大切じゃあないか。
「やだやだ、この前も昴晴の巨乳論を散々聞かされたばかりなんだけどぉ~?巨乳よりも可愛い幼女を愛でた方が有意義だよ、ねぇ?しーたん?」
どっちも悪質にしか思えないし、高校生が部活動として取り扱う議題ではないと考えます。
今すぐ退会を希望します。
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