第6話

しかしながらそんな細やかな希望に満ち満ちていた決意は入学式当日、華麗なまでに木端微塵にされ朽ち果てた。


もう説明するまでもないであろう、あの忌々しい校則を叩き付けられたからである。




こんな末恐ろしい存在が令和を迎えたこの時代にもまだあっただなんて、思いもしなかった。



勿論現代っ子として反発の声は上げた。けれどここは「年功序列」なんて言葉まである国、日本。





「決まりは決まりなの、さっさと希望の部活か委員会を記入して提出しなさい。」




私より遙かに年齢が上である担任の答えは実に非情であった。

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