第3話 尋問

第23話

その日からザクラと星利の間には、不穏な空気が流れ始めた。正確には星利とザクラがいる空間のみといったところか。

空気が重いこと、その発信先がザクラであることから、他の仲間達は星利に問い詰めることにした。

「星利さん。ザクラさんと何かあったんですか?」

ザクラは自室におり、これ幸いと仲間達は星利を捕まえ問い詰める。

「は?何にもねぇよ」

星利はそう言うも目が泳いでいる。

「うそおっしゃい」

仲間達は抜群のチ-ムワ-クで声をそろえる。

「あんたが悪いのか、ザクラちゃんが悪いのかは知らないけど、何かあったのかわかってんのよ?」

「説得力ありますな、星見の王の姉君」

ふわりと空中を漂いながら、にししとレオが笑う。

「どうも」

自慢気に星香は眼鏡を指で上げる。

はぁ、とため息をついた星利は降参し、全てを話すことにした。

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