醜いはじまり
僕の密かな趣味
第1話
僕は君をぐちゃぐちゃに犯してやりたいくらい大好きだ。好きでたまらない。
それはもう、いやらしい姿に乱れさせて、1番感じるであろう穴に自分勝手に突っ込んで、真っ白な欲を放ちたい。
でも叶わないことだって、あるのが残酷な現実というもの。
彼女の姿を思い浮かべる。1つ1つはっきりと。
クラスメイト、
スクールカースト1軍女子。
見た目は茶髪のロングヘアーで、ぱっちりとしたネコ目が可愛くてメイクだってしてる。
目の周りがキラキラしてて、彼女の綺麗さを際立たせてる。
唇は、鮮やかなピンクで吸い付きたくなる。
制服なんか、いい具合に着崩してて、自由で羨ましい。胸だってある可愛らしい女子。
ジロジロ見てたら気持ち悪がられるだろうが、僕はどうしても、彼女を自分の視界に入れたい。
だって自分の世界には、こんな輝いた存在感を放つ人は他に居ないし憧れだから。
まあ、堂々とは見ない。盗み見るようにしてる。
対して僕、
スクールカースト底辺の、冴えない目立ちもしない男。眼鏡をかけているくらいしか、特徴なんてないし、たまに、さえない君と呼ばれてからかわれる。
どうやら名前をもじってるらしい。
木村さんの周りにいつも居るちゃらついてる男子が、僕をよくからかう。
木村さんはそんな僕をダサいと思ってるはずだ。男子がふざけて、さえない君と呼ぶと、彼女は止めなよなんて口では言うものの、笑っている。
高校生活、2年目にして僕は完全に詰んでる。
はっきりいえば終わってる。
つまり残念なことに、僕にとって青春を謳歌するなんて、夢のまた夢ということ。
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