第84話

4.龍神様降臨







【蓮伽、息災か・・・?】






「龍神様!お久しゅうございます」






【今日の件は、さすがの蓮伽もしんどかったようだな・・・れんなが心配していたぞ、大丈夫か?】





「ありがとうございます、お陰でとても助かりました。護られている事を実感しております。」





【良かった、常にちゃんと見えているから何かあれば、念じてくれ。すぐに助けるぞ】







心が温かくなった。私は護られて私でいられている







・・・・・・







・・・・・・






・・・・・・?さっきから、子どもの声?









「・・・龍神様、あの、それだけ言いに来て頂いているわけではありません・・よね?ご用向きは?」







【流石、蓮伽だな。実はな、れんなに育児疲れがあって・・・・双子達を連れて空を巡っているのだが・・・・・】



「まぁ、れんな様がお疲れに・・・大変な事です!」



【そうだろ?なので、私が双子達を見ている間、ゆっくりしてもらおうと連れ出したのだが・・・・】




「まぁ、素晴らしきことです!・・・・・・・が?」





【二人で泣き出してしまって、大雨を降らせてしまっている始末だ】





「まぁ、てんてこまいですね(笑)」





【で、だ、様子を見にがてら、蓮伽の所へ来たわけだ。】




「そうでしたか、蓮伽は嬉しゅうございます!さ、お子達をこちらへ・・・・」




【ん、あぁ・・】








龍神様のバツが悪そうだ






「龍神様?」





【実はれんなから、”絶対に蓮伽のところにはいかないように”と言われていた】






「まぁ、なぜ?」





【北部の件で、大変な思いをしているので頼らないように。と】






「でも、来ちゃった(笑)」





【ん、・・・・・そういう事だ。すまぬ。】







龍神様が可愛くみえてしまい、心がほぐれた










すると、深澤くんがこちらに声を掛けながらやってきた





「蓮伽さ~ん!雨がすごいか・・・・え?ここ振ってない!?」








・・・・・・







・・・・・・







・・・・変な静寂せいじゃく






「りゅ、龍神様!!」





【おう、舞翔、息災のようだな?】




「お久しゅうございます、急ですね・・・」




【いや、まあな・・・で、蓮伽、子らを何とか出来ぬか?れんなが寝ているうちにここを出ぬと非常にマズイ】




「な、何?どうしたの龍神様」



「ふふっ、後で話すよ、まず双子達何とかしないとこの雨は収まらないから(笑)」




〈双子達??〉





「かしこまりましたよ、さ、双子達をこちらへ」







龍神様のたてがみから、男女のお子達が顔を出し泣いている






「か、可愛いっ、あの時の子達ですか?!」



【うむ、あの時の双子達だ、蓮伽が私達に授けてくれた天使だ。可愛いだろう??】






〈あの時の・・・って、蓮伽さんと龍神様の・・・・成長が異常に早くないか?〉







ふと、深澤くんを見ると神妙な顔をしている






(仕方ないか、ここは触れずに流そう)





「名前は?」

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