第63話 深澤くんの朝のルーティン
明日は、午後に迎えの車が来るまでは待機らしく、
少しゆっくり出来るということで深澤くんの”闇”を探りたかった。
深澤くんを助けたい.....
そう、まだ何かにもがいている。
抜けられないものの中にいるような気がするから。
さすがに深澤くんも20代の若さはないので、疲れたようだ。
(欲情しすぎだよね、二人とも。いい大人なのに(笑))
心の鎖みたいなのを断ち切ることが少し出来たのか、
とても穏やかに寝息を立てて寝ている。
......腕はしっかりとホールドされている(笑)
(どんな辛い時間を過ごしてきたんだろう....苦しかったんだろうな)
思いを馳せながら、眠りについた。
・・・・・・・翌朝、先に目が覚めたのは深澤くんだった。
「おはよ。」
「あ、おはよ...ございます!」
部屋を見渡すと、なんとなくスッキリとしていて、いい香りもしている。
「あ、朝ごはん準備してあるの?もしかして....」
「はい、よければ食べましょう!」
「.......深澤くん、ステキすぎる!」
抱きつくと、照れた顔してキスをくれた。
「ん.....昨日は、ありがとう、久しぶりに穏やかな気持ちでぐっすり眠れました。」
「ん..良かった、安らかに寝ていたものね。」
「・・・・・死んでませんけどね。(笑)」
「(笑)そうね、失礼。ご飯、たべよ......」
「先に、蓮伽さん、頂いてもいいですか....。」
「えーっ!いっぱいしたじゃん(笑)ご飯!」
「(笑)今日.....帰ったら、またしばらくおあづけなので....欲しいです。」
「ご飯...食べてからがいい....」
「今、欲しいです、いつも欲しいけど(笑)」
「んーもう....しょうがないな....」
「ベッド、行こ♡」
そうして、ベッドに連れて行かれ、朝の光に包まれて
また、愛し合った。
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