第十章 幾年の時を埋めるように

第44話 声の正体は・・

空を見上げると、星がとても綺麗だった。




大きく空気を吸い込み目を閉じる。



すると、誰かの声が入って来た。



”ずっと・・・ずっと......追いかけて来た・・・幾世も、幾世も。やっと一緒になれる。

愛してるから....もう離れないで・・・。”



あの声だ。

すると、女性の声が初めて入ってきた。



”離さないで・・・離れないで・・・

これからもずっと一緒に・・・・愛してる・・愛してる”




(え?・・・今日はすごくリアルに入ってくる・・なに?)




今回は、女性の声も入って来た。




”お願い....思いを遂げて.....二度と離れる事がないように...

離れないで....永遠に。”








「・・・・蓮伽さん、、、蓮伽さん!」





深澤くんの声で我に返った。





「深澤くん.....。」




「久々に入って来ましたね、あの声・・・。」




「深澤くんも聞いた?今回は女性の声も入って来たんだけど・・・」




「僕のところにも入って来ました。どうなったら、無くなるんですかね。

なぜ、僕たちなのでしょうか?

中居さん、何かわかるかな?・・・・明日、聞いてみましょうよ。

稲垣さんから、コテージの鍵を預かって来ましたよ」





「......。予測なら、私、ついてるけど....、定かじゃないからな・・・」



「予測ついてるんですか?教えてくださいよ。」



「そうね、少し落ち着いてから話そう。ちょっとゆっくりしたいな・・」




「そうですね、目まぐるしくて疲れましたね。さ、着きましたよ!」




鍵を開けて入った。

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