第36話 仕事は仕事~出張1日目・空港到着

「蓮伽さん、着きますよ。」




優しい声とそっと唇に触れる程度のキスと共に起こされた。




「・・・・・ん。」





首に手を回し、少し吸い付くような激しいキスをお返ししてあげた。

(わかってないんだな、意地悪しちゃえ。)






「、、、、、、!・・蓮伽さんン....。」






「おはよ。言ったでしょ!キスは不貞行為です。私たちはお付き合いすらしていません。

簡単に唇を奪わないでください。仕事だよ。頑張るよ!」





唇を少し噛んで、現実に戻してあげた。






「....蓮伽さんは、小悪魔じゃなくて、悪魔だ。」





少しふてくされながら、一瞬口元が緩んだ。




「悪魔で上等です☆さ、行くよ」




さ、仕事だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る