第44話

「…ごめんなさい。言えない……」


「…晶、僕には何でも話していいのですよ?」



「知ったら…あたしを嫌いになるわ……」


「…なりませんよ。」


「………………。」




長い沈黙が続いた。


「晶。ふたりで遠くへ…行きましょうか」


「!?」


あたしは…驚いた。。

今、まさに…そう思っていたから


でも、現実問題…逃げれば追われる…

あたしは…ひとつの覚悟をした



「…桐人、ありがとう」



あたしは、立ち上がり帰り支度をして

玄関ヘ向かった…


!!

桐人が、あたしを抱き締めて引き止めた


「晶、…死を選ぶのなら、この腕は離しません

ココから何処へも行かないでください」


「っ…!!」


「…約束したでしょう?」


ポロ…ポロ…ポロポロ

堪えていた、涙が溢れた…


「話してくれますね?」


あたしは…泣き崩れた。

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