第19話

コツコツコツ、

少し高めのヒールの音を響かせて

歓楽街の雑居ビルの階段を上がる


2階にある、「BAR Butterfly」ヘ。


ガチャ…。

店内には、既にふたりの客が居た


あたしが店に入るやいなや!


「やっだぁ~♡晶ちゃんじゃない♪オヒサ〜!」

と、あたしにハグをしてきたのは…


夕陽ゆうひサ〜ン♡お久しぶりです♪」


「…アラ?晶ちゃん…目が変わったわね~

も・し・か・し・て!恋でもしたのぉー?!」


うっ…鋭い////

早速、見抜かれたー!笑


「…う、うん。今日、…恋始めました////♡」


「キャー!やだぁ~♡

やったじゃない晶ちゃん♪どんな人なのよ~?」

と、言いながら…あたしの背中を

バシバシ叩く夕陽サン。笑


「でも、本当、良かったわぁ~!

…アンタ、うちの店に来はじめた頃なんか

“死んだ魚“みたいな目してたもの!!笑」


「えぇー、死んだ魚って…笑」


「まぁ、イイわ!何飲む?乾杯しましょ♪」


「え~と、カシスオレンジで♪」


「りょうか〜い♡注文うけたまわるぅ~♪」


フフ。やっぱ、夕陽サンって面白い♡


こんなに綺麗で、愛嬌のある夕陽サンだが

実は……オカマである。


「さっ!できたわよ~♡

じゃあ、晶ちゃんの恋に…かんぱ~い!!」


「ありがとうございまーす♪////」

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