居心地

第73話

……ふぅ///。

俺は、すっかり瑞季のペースに

のみ込まれていた///

でも、瑞季と一緒に居る感じが

とても…久しぶりのはずなのに、

ごく当たり前の事の様に

居心地が良かった。


やっと帰って来たんだなぁ…

俺のもとに。…なんて、思ったりする

自分もいた…///


きっと…瑞季だって、色んな思いを

抱えているはずなのに…。


…俺、瑞季とずっと一緒居たい!

瑞季の一番でありたい!

もう!他の誰かなんて……嫌だ!

そりゃ「兄弟」だったからこそ、

完全に離れる事が無かったのかもしれないけれど……。


…なぁ、瑞季?

おまえは俺が兄貴で…本当に良かったのか?

……嗚呼。また、答えのでない

愚問が頭の中で繰り返される…。



「…魅麓?大丈夫…?

また、なんだか難しい事…考えてる

んじゃない?」


「…………………………。」

瑞季の問い掛けに、答えられなかった



…「?!」

瑞季が、俺をフワッと優しく

抱き締めてきた…。


「魅麓、もう苦しい事は…

考えなくていいんだからね。

ごめんね、こんなになるまで

独りにさせて…本当、ごめん。」


瑞季の声は…涙混じりだった。


「…なぁ瑞季?」

「ん?」

「お、俺が…兄貴で……

良かったと…思うか……?」


思いきって、聞いてみた…。


「え?!……魅麓、何言ってんの?」


「…だ、だってさ俺が…「魅麓!」

いきなり瑞季が俺の言葉をさえぎった


「魅麓ったら、僕の事信用できて

ないみたいだね。…今、わからせて

あげるよ…。」

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