狂気

第49話

「よし!間仲君、そろそろ閉めるから、

帰宅準備してていいぞ!」

「はい!…お疲れ様でした!!」


………はぁ…。なんか複雑な気分だ。。

早く帰りたいのに。…帰るのが怖い……。


俺は、制服を着替え。瑞季に電話した。

…♪♪~♪♪~♪♪~「仕事終わった?」

「うん!…今。着替え終わったところだよ。」

「そっか!じゃあ、迎えに行くから♡」

「瑞季~、今どこに居るの?」

「魅麓の職場に、1番近いネットカフェだよ!」

「そか♪じゃ、俺も!そっちに向かうよ!」

「え!?1人は、危ないよ?

店の前とかで、待ってた方がよくない?」


「……だって。この通りって、夜は。

人通り無いから…じっと。待ってるの怖い…」

「…んー、それも。…そうかぁ。じゃあ!

ブザー手に持って、向かって来てよ?

すぐ、鳴らせる様にね!」

「うん!わかった、じゃ♡向かうね!」

「はーい!僕も、すぐ向かうから!」


俺は。ブザー片手に、足早に瑞季の居る

方向へと、歩き始めた。




………ん?……なんか、"コツ、コツ"って…

足音?…が、聞こえてきた。気がする…。

俺は、スニーカーだから足音はしない。


なんとなく、革靴っぽい…足音。。

…でも、振り向くのは…ヤバい感じがする。


あ!この通りの先に、コンビニあったはず!

そこまで、…走ろう!!


俺は、走り出した……。

すると、明らかに足音まで…早くなった!?

ヤバい!!…司かも知れない!!


「…はぁ!はぁ!もう少しで、コンビニ!」

と!!…思ったその時…………!?




「…待て。魅麓。。」

!?


やっぱり!司に、尾行されていた!!

待つ訳がない!!


コンビニが、見えてきた!

その瞬間…!?俺は、手首を…捕まれた。。


「は…なして!離して!!」

「貴様、まだ。俺に抵抗する気か?」

「こんなの、おかしいよ!司どうかしてる!」

…「…かもな。俺はもう狂ってるだろうな。」


俺は、捕まれた片手に、持っていた

ブザーのピンを、もう片方の手で、抜いた!


ビーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


…!?

一瞬、司がひるんだ!

おもいっきり、腕を振り払って、

コンビニの前に走った!!


「…!!っ、待て!!」

ブザーの音は凄かった!


で、コンビニの前に。3人の女の子達が

たむろって居て、…ブザーの音に、

驚きつつ、こっちを見たから!叫んだ!!

「…はぁ、助けて!警察呼んで…

モゴッ!?


俺は、司に口を塞がれた…。

そして、ブザーを無理矢理取り上げて!

その辺に捨てた……。。


「もう、逃さないぞ。魅麓!

……コレで、おとなしくしてろ。。」


…バチッ!!



俺は、………気を失った。。

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