No.26痕

第26話

さてと!シャワー浴びたいなぁ~。


「ねぇ、理央りお?シャワーしたいんだけど…

この手錠、どうにかならない?逃げないから」


『あ、俺が一緒に入るし

芽瑠めるを洗ってあげるから大丈夫だよ♪』


「そおなの?…ありがとう」


『じゃ、シャワーしよっか!』


~シャワー中~




「ふぅー!!サッパリしたぁ~♪」


『芽瑠~!髪乾かさないと、風邪引くぞ。』


「はぁ~い!……って、理央ー!!

私…全裸のまま。の方が風邪引くと思う~!」


『…そうだな!笑』


「もぉ!理央!髪、乾かしてよー!!」





…うーん。それにしても。。

手錠…。いつまでしてなきゃいけないの?


動く時とか、バランスとりにくいし。

……硬いから、もう…手首には、

手錠の、あとが…赤くなってるし。


好きな人に、ここまでする?

私が、"逃げ出す"って…まだ、思ってる?

なんで、そこまで私を…疑うのかしら?


……いや、違う。

理央自身が…"自信"無いのかも…?


んー。わかんないや…。。




『…る!……芽瑠!!ってば!』


「ん?……え、なに?」


『いや、…呼んでも返事ないから。』


「……あ、ごめん。考え事してたの。」


『…考え事??……何を?』


私は、理央の真正面に向かって

自分の!手首を見せた。


しかし、キョトンとしている理央。

「…この、赤い痕。……見てわからない?」


『…えっ。何を?』


「私、こんだけ…痛い思いしてんだよ?

少しは、私の気持ちも考えてよ……。」


『でも…外したら。逃げるんでしょ?』


「逃げたりしないよ。…私を信じて無いの?」


『……。。』


「何も答えてくれないのね……先に寝るね。」


私は、一人…寝室へと向かった。。

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