制裁

第20話

―週明け―


朝から!気合い充分!!

あ、頼にメールしとかなきゃ


「頼、今日ちょっと早く

学校行きたいから。先に行くね!」

『彗、一人で大丈夫か?』

「うん、大丈夫よ!じゃ、またあとでね!」


よし!

「行ってきまーす!!」



学校到着~

教室に入る。


…すると、わざわざ

あちらから私のところへやって来た。


「あら?今日は、1人きりで登校なのね♪

もう、別れたんでしょ~?笑」

「おあいにく様。別れるわけないでしょ!」


「…え?な、なんで別れてないのよ!」

「ねぇ、神谷さん!あなた自分が、

頼に"フラれてる"って!まだ自覚が無いの?」


「///…っ!フラれてなんか……!!」


神谷さんが…ひるんだ!

よし!今だ!私は、たたみかけた!!

「だって、あなた。頼を脅迫したじゃない?

私と付き合う限り…私を女子全員で!

イジメてやる!ってね!!」


クラスメイトが…ザワつき始めた

「え~、ヤダぁ。私達関係ないのに~笑」

「フラれた腹いせに、イジメとかダサ!笑」


神谷さんの、とりまきの女子までもが

「蘭。うちらをそこまで巻き込まないでよ~」

「いくらさ~、蘭が理事長の娘っていっても。

やっていい事と、悪い事ってあるっしょ?」


…パチパチ、パチパチパチパチ!!

教室の、どこからともなく拍手がひろがった


「…ちょ!ちょっと!

なんであなた達まで…拍手してるのよ!」

「蘭、もういい機会だしぃ~、うちら

あんたから離れるわ!1人で頑張って~!」


とりまきの女子達が、神谷さんを残して

さっさと、教室を出て行ってしまった…


取り残された神谷さんに、私は言った!

「これでも、まだ私をイジメるのかしら?」


……「くっ…!あんたなんか…大嫌い!!」

そう言うと、教室を駆け出して行った。

「私も、大嫌いよーー!!」


あー!スッキリした!!



「日高さん!なかなかやるね~♪」

「彗ちゃん、カッコ良かったよ!!」

パチパチ!パチパチ!!


「あ、いえ///ど~も♪」

と、そこへ…

頼が教室へとやって来た


「お~い、頼!遅せーよ!」

「お前の嫁さん!神谷やっつけたんだぞー!」


『……え?…嫁さん?』

状況がわからずに、キョトンとする頼。笑


この日を境に、私と頼の仲は公認されて

みんなに、祝福された♪

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