第9話
私は、祖父を亡くした後…
酷く落ち込んでしまって、
悲しくて、寂しくて…塞ぎこんだ。
仕事は少しだけ休暇をとった。
毎日、涙が止まらなかったから…。
ありえない事だけれど、
ずっと元気でいてほしかった
ずっと生きていてほしかった。
亡くなった事実さえ…
信じたくなかった。
私は、祖父の"死"を受け入れられなかった。
しかし…今、こうして
祖父との思い出を涙ながらに
私の心の中に、祖父が生きているから
なんじゃないかと思う。
人は、亡くなって"肉体"は失くなるが…
その、生きた
皆の心に、生き続ける。
私の記憶の中でも、ずっと。
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