第2話
祖父が、心臓を悪くして
入院している時に御見舞いに行った時だ。
慌てて駆け付けた私に、
「腰は大丈夫かい?」
と、私の事を心配をしていた。
私が椎間板ヘルニアの手術の時に
ちょうど祖父は、風邪をひいていて
私の見舞いに行けなかった事を
気にしていたのだ。
私が「大丈夫?」と、声を掛けたかったのだが
やはり、祖父に先を越された。
…祖父は自分の事よりも
人の心配ばかりする、優しい人だった。
戦時中は、戦争や紛争で負傷した人々を
助ける「日本赤十字社」に
在籍していたと聞いた事がある。
自分の病気よりも
私の心配をする…祖父らしい
最後の言葉が、今でも胸に残っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます