致死率5%
第10話
この部屋に来てからどれくらい経ったのだろうか。
「んっ……。」
私の身体に絡みつくのはひー君の腕。
そして、飽きる事なく私の頬や首筋に口付けを落としたり、舌を這わせたりする彼。
少し擽ったいけれど、気持ち良い。
「んんっ…ひー君…。」
私の胸を包むひー君の手は、いつの間にか大きくなっていた。
小さい頃は同じくらいで、何ならピアノを習っていた私の方が少しだけ大きかったはずなのに、気づけばひー君の掌に私の手がすっぽりと収まるようになってしまった。
真新しいスカートを捲られ、そこから内腿をなぞるひー君の手が私の下着へと伸びる。
「濡れてるね。」
「…恥ずかしい。」
「ぐちょぐちょだよ、可愛い。」
「ひー君のせいだよ。」
耳元で吐息と一緒に囁かれるひー君の声に、身体が熱を帯びていく。
初めてこんな風にひー君に触られたのはいつだっただろうか。
もう覚えていないけれど、最初はこんなのただ擽ったいだけだった。
「やっ…熱い…何か変だよ…。」
「変じゃないよ。」
それなのに、ひー君が触れる回数を重ねれば重ねるほど、違う感覚が巡るようになってしまった。
気持ち良い。恥ずかしいのに、そう思ってしまう。
「これはね、日鞠が僕の事好きな証拠なんだよ。」
「…そうなの?」
「うん。」
自分の身体の変化に不安を募らせる度に、ひー君はこうして大丈夫だと言い聞かせてくれる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます