最終話

第48話

海へ向かう車中。


リュウが、この数日間の事を話してくれた。


「…そうか。ミナト君、もう大丈夫なの?」

「……はい。」


「もぉ!ミナト。蓮さんを警戒し過ぎだよ!」

「…だってぇー。。」


「すみません…蓮さん。」


「俺は大丈夫だよ。ミナト君とは今日が、

初対面だし。そりゃ!警戒もするよな。」





ザバーッ…ザバーッ…


「…うわぁ!!すごい綺麗な海ー!!」


ミナト君も、

この海を…気に入ってくれたみたいだ。


早速、リュウとミナト君は

波打ち際で、はしゃいでいる。


俺は…流木に座って二人を眺めていた。


しばらくして、ミナト君がこちらへ戻って来た。


「…あのぉ、僕に話って。。」


「あぁ。こっち座って?」

隣に、ミナト君が座る。


「ミナト君。リュウが好きかい?」


「…///!?……も、もちろんです!

リュウは!…僕だけのリュウなんです!!」


「そうか、リュウは幸せ者だな♪」


「えっ!?」


「こないだ。リュウも、

この海で、俺に話してくれたんだ。」


「…な、何をですか?」


「ミナトが好きです!…って、宣言したよ。」


「///!!…本当ですか??」


「うん。だから、完璧な両想いって事♪」


「……うわぁ~!///…やったぁ♡」


「…だからさ、これから先。何があっても、

どんなリュウでも、受け入れてあげて

ほしいんだよね。ミナト君ならできるよね?」


「は、はい!できます!!約束します!」


「…よし♪話は、これで終わりだよ。」


「え?……これだけ、ですか?」


「うん。ちゃんとミナト君の

リュウへの気持ちを、確認したかったんだ。」


「…あのぉ、僕。蓮さんの事…

うたがってました。本当ごめんなさい!!」


「いえいえ。気にしないでいいよ

それだけ、リュウの事が好きって事さ!」


「あ…///(照)」


「まだ、時間あるしリュウと遊んでおいで♪」


「あの…蓮さんも好きな人いるんですよね?」


「うん、いるよ…とても愛している人がね!」


「わぁ♪///いいな、大人の恋って憧れます♪」


ミナト君は、ペコッと頭を下げて

リュウのもとへ走って行った。






…大人の恋。かぁ。


なぁ、かなで

俺って"大人"かなぁ…?


ザザーッ~ザバーッ~…


全然、"子供"だよ!

って、言いたげだな。(笑)












――――――――――END――――――――――

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