第47話

第47話

―放課後―



「リュウ~!早く帰ろう♪♪」

「わかったから、ちょっと待ってくれよ。」


記憶が戻ったミナトは、とてもご機嫌だ。


校舎を出て、校門の近くに……


「…あれ?あの車って……」

「ん?どしたの?リュウ?」


あ!蓮さんの車だ!!

……でも、何で学校に?


「ミナト、ちょっと待ってて!」


俺は、蓮さんの車に駆け寄った。

すると、俺に気が付いた蓮さんが

車から降りてきた。


「蓮さん!」

「おー!リュウ。元気みたいだな。」


「はい!あ、こないだは、迷惑かけて…」


「誰だって、思い悩む時はあるからさ。

気にするな!……って、それより。

あの子が、大切なミナト君か?

俺。めっちゃ!にらまれてるケド……?」


「あ、紹介します。おーい!ミナト!!」


呼んだら、速攻で飛んできた…ミナト。

「…リュウ、この人…誰?」

と、俺の耳元で聞く。


「紹介するよ。

こちら、俺の保護者の、綾瀬あやせ れんさん。」


「んで、俺の…、神宮寺じんぐうじ ミナトです!」


「ミナト君、初めまして、蓮です。」


「……初めまして。」


「おい!…ミナト!何で睨んでんだよ?

ちゃんと、挨拶しろよぉ…。」


「…だって、…。。」

ミナトは、ふくれっつらになって…だまり込んだ。


「…あ、蓮さん今日は、何でココに?」


「ミナト君に、会って話したい事があってさ」


「……えっ!………僕に!?」

今度は、キョトン!…とするミナト。


「うん。リュウの事でちゃんと

話しておきたい事あるんだよね、いいかな?」


「……はい。。」


「良かった!じゃ、二人とも車乗って♪」


……俺の事で、ミナトに話したい事?

蓮さん、何を話したいんだろう…??

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