第45話

第45話

―保健室―


俺と鋤田すきた先生で、

どうにか、保健室にミナトを運んだ。


ベッドに寝かせて先生が声をかける。


神宮寺じんぐうじ、大丈夫か?」

「…はい、大丈夫です。」


「そうか、じゃ、落ち着くまで休んでろ。」

「はい…。」


「おい、藤崎。お前がついててやれ、

宮田先生には、俺から伝えておくから。」

「はい!わかりました。」


そう言うと、鋤田先生は保健室を後にした。


…………………。




ミナトは…天井を見たまま

俺と、目を合わせようとしなかった…。


…「ミナト?」

「……一人に、してくれないかな。。」


「……え、どうしたんだよ?」

「…どうした…じゃないよ!

リュウが、勝手に居なくなるからでしょ!!」


「…ミナト、お前。記憶戻ったのか!?」

「…………………。」


「ゴメン、本当にごめん…。」

「……リュウはさ、僕の気持ちを

考えた事ある?…どんだけ自分勝手なの!?」


「………。」

俺は…言葉が出なかった。。


「ほら、何も考えてないじゃん!

…そりゃ、リュウだって悩んだりしてる事

とか、あるのかも知れないけど…

僕だって、リュウの辛さ…わかりたくて。

必死で、僕は…リュウと向き合ってきたの!

なのに…リュウはいつも、逃げ出すよね?

もう、わかんない!…僕が、リュウの

そばに居る意味って、あるの!?」




「……あるよ…。やっと、わかったんだ。。

俺、ミナトが好きだ。愛してる、誰よりも。」


「…///!?……!!」


「ミナト…?」


「…い、今!それを言う!?保健室で?///」


「うん、今。言わなきゃ…いつ言うんだ?

お前の記憶が戻ったら。言うつもりだった。」


「……///。リュウったらズルいよぉ…///(照)」

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