第38話

第38話

車の中で考えていた。


やっと!ミナトが戻ってきてくれた!


何から話そうかな?

いや!…先ず、謝らないといけない!!


アレコレ考えていたら、

あっという間に病院に着いた。


病室へと向かう。

ドキドキする……。


「あ!藤崎、お前は先に病室行ってろな。

俺は、担当の先生と話してくるから。」

「はい、わかりました!」


……コンコン。

「はい。」


やった!ミナトの声だ♪!!

ドアを開ける…と、



ベッドに座ってる、ミナトが居た!


「ミナトぉぉー!!」

思わず、駆け寄った!





「…?……君は、誰?」



「……は?な、何言ってんだよ…?」


「?…」

キョトンとしている。…ミナト。


これって………記憶喪失。だよな?。。





「…ミナト、俺は。藤崎 リュウだ。

何か、覚えてないか?思い出せないか?」



……「んー。ごめんなさい。何も……。」


目の前が。真っ暗になった…

ミナトが…ミナトじゃ無くなった。


意識が戻って良かった!…でも、

俺を、好きだった…ミナトはもう居ない。


俺、どうしたらいいんだ?……。



「…あの!…キミって……僕の"友達"なの?」

「……そうだよ。ミナト、

俺らは、最高の友達だったんだよ!」


「そうかぁ…、えっとぉリュウ君だっけ?

覚えていれなくて…本当に、ごめんね。」


「いや!ミナトが謝る事なんかないよ!

怪我けがしたのだって…きっと、

俺のせい…だから。申し訳ない!!」


……「んー、よくわからないんだけど。

リュウ君のせいでは…ないと思うよ?」


…「え?どうして、そう思うんだ?」


「うぅ~、なんでだろう?…"かん"かなぁ…」


「……そっか、じゃあ!

俺と、また!"友達"になってくれるか?」


「うん♪もちろん良いよ!友達になろう♪」

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