第35話

第35話

―総合病院―


やっと!病院に着いた。


この時間だから、救急外来…?

で、良いのかなぁ?


小さな窓口の受付の人にたずねた。


「あ、えっとぉ…、神宮寺じんぐうじ ミナトって、

中学生が来てますか?」


「…御家族の方ですか?」


「…あ、えっと、…友人です。。」


…「少々、お待ち下さい。」


ヤバい…家族じゃなきゃダメなのかなぁ?


「御名前、宜しいでしょうか?」

「は、はい!藤崎 リュウです…。」


「御友人の方ですね、学校の先生から、

ご事情は、うかがっております。

本館外科病棟の3階、305号室です。

面会は、20時迄となりますので

それまでに、お願い致します。」


「ありがとうございます!」

俺は、急いで病室へと向かった。



えーと、305…305、あ!あった!!

コンコン。


「どーぞ。」

ん?…ミナトの声じゃない。


そっとドアを開けてみると、、

Bクラスの担任の鋤田すきた先生が居た。


「遅かったな、藤崎。」


部屋を見ると……

頭と右腕が包帯でぐるぐる巻きになった

ミナトがベッドで、寝ていた。。


…「先生!ミナトに何が…?なんで…。」


「……藤崎。落ち着いて聞け。

神宮寺は、階段から転げ落ちたんだ。

見かけた生徒によると…屋上からの

階段を、降りて来てる途中…

ぼんやりした様子で階段を踏み外したらしい」


「!?…………。」

言葉が、出なかった。

"屋上からの階段"って、俺のせいだ…。

俺が、居なかったから…。。


「藤崎?大丈夫か…?

…神宮寺は命には別状ないが、

腕の骨折と、頭を強く打っている為

その影響は…意識が戻ってみないと、

わからないとの事だ…。」


どうしよう……。

俺がミナトを傷付けてしまったんだ。


俺が俺が俺が俺が俺が俺が…………

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