君が太陽でぼくは月【完】
@Lunagon
PROLOGUE
──倒れそうに走り抜こうとする蓮の肩を思いっきり掴んだ。
「待てよ!どこに行くんだよ」
「うるせー、手をどけろ」
蓮は泣いていた。でも俺は蓮を後ろから抱きしめた。
「離せ、離せよ、大地」
「イヤだ、離さない」
俺は蓮がスキだし、蓮は今泣いている。
そんな奴、ほっておけないじゃないか。
俺達は両思いだってわかってから1ヶ月が経っていた。
蓮は俺を何故か無視するようになったのだ。
理由はこうだった。
「他の奴と話すな」
「そんなこと、学校でできるわけないだろ?」
まったく何言ってんだ。
こいつが束縛大好き人間だって知ったのは、最近のことだった。
走って去っていこうとするなんて、俺は許さない。
それでも蓮がスキなんだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます