第50話
「お兄…嘘でしょ…!私、パパから聞いたんだから……!」
バレバレな嘘をつくお兄ちゃんに詰め寄りながらそう叫んだ。
街中を通る人の視線を集めているけど、そんなの気にしない。
ここで引いたら逃げられる。
「あーもう、落ちつけって!ギャーギャー騒ぐんじゃねー。喚くなら帰れよ。」
お兄ちゃんはそんな私を不機嫌そうに見下ろす。
まるで私が口やかましいオカンか何かみたいな言い種だ。
「酷いよ。お兄……。」
今日のお兄ちゃんは本?に酷い。
「そうですよ!みーちゃんは本気で心配してるんだから!」
「凛ちゃんの言う通りだ!おーい。謝れよ。真辺ー!」
「嘘はダメだと思います。」
「凛ちゃん、加奈子ちゃん、親衛隊の方々……!」
皆の言葉に目頭が熱くなってくる。
私、本当にいい友達を持って幸せだ……。
「あぁーもう解った!俺が悪かった!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます