第13話
「美優…?」
恥ずかしい妄想に悶えていた私を成宮君が不思議そうな顔で見つめてくる。
「あっ、ゴ、ゴメン。その…えっと……」
どうしよう……。
勢いで眼鏡を掛けて欲しいだなんて、お願いしちゃったけど……。
よくよく考えてみたら、言いづらいよ。
キスして欲しい……だなんて。
あぁ、もう考えるだけで恥ずかしすぎるっ……。
でも……っ。
「あの……」
言おうとしていることが、恥ずかしすぎて…もう堪えられなくて、私は思わず俯いた。
「……ん?なに?」
「……えっと……」
「えっと?」
成宮君は楽しそうに私の言葉を真似して優しく微笑んでくる。
成宮君のオウム返し……。
何だか懐かしいよ。
初めて好きって言った時もしてたっけ?
成宮君に対する気持ち、あの時から全然変わってないや。
ううん。あの時よりももっと好き。
いつもドキドキしすぎて、目眩がしちゃいそうだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます