第12話
成宮君とよりを戻して数日後。
今日は放課後デートをすることに……。
来たのは、ガヤガヤと騒がしい繁華街にある名倉達とこの間来たファーストフード店。
あの時はポテトとジュースを片手に成宮君とここでお喋りが出来るなんて夢にも思ってなかった。
もうホント、幸せだよ…っ。
そう喜びをひっそりと噛み締めながら、私は飲んでいたジュースをそっと机の上に置いた。
「成宮君。眼鏡掛けてみて?」
そして、成宮君にそうおねだりしてみた。
何を隠そう、ネクタイの次に眼鏡フェチな私。
眼鏡を外して……なんてあのドラマのシチュエーションを一度でいいから体験してみたい。
「急にどうしたの?」
そう言って成宮君はジュースを飲みながら不思議そうに私を見つめてくる。
確かに不思議に思うよね。
斗真の正体が解ってから一度も眼鏡を掛けていない成宮君。
斗真のことで気を取られていたから忘れてたけど、今思えば成宮君は眼鏡すらも似合うわけで……。
そんな成宮君に眼鏡を外してキ、キスとかされちゃったら……。
キャー!
キスだって!
想像するだけで素敵すぎる……!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます