帰って真っ先にお風呂に入った。いつもなら颯斗が買い揃えてくれたシャンプーとトリートメントで髪を洗うところだが、、

今日は試供品などで貰った市販のシャンプーのサンプルを使って髪の毛をゴシゴシと雑に洗った。

髪を大事に扱ってくれる颯斗に対しての嫌がらせ目的…とかそういう意味合いではなくて。

ただ単純に、八雲先生に触れられた髪の毛にいつも使っている高級シャンプーを乗せるのが勿体ないような気がして、、

洗浄力の高い市販のシャンプー剤で汚れを落とす目的として、それを選んだに過ぎない。

「うわぁ…やっぱりギシギシする、、」

乾かしてみると、案の定…いつもより手触りの悪い髪質に思わずため息が漏れた。颯斗に触れられたら一発でバレるだろうな、っと思いながら……

何となく、今日は顔を合わせると余計なことを言って喧嘩になりそうな気がしたので。先に寝室で休ませてもらうことにした。

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