第14話
「どうせ、俺の愚痴だろ…
「…美雪と颯斗には仲良くして欲しいけどな」
「いや、無理だろ。今更あの女と分かり合えるとは思えない…ってか別に仲良くなりたいとも思わない」
一番の親友のことをそんなふうに言われると、少しだけ悲しい気持ちになる。例えそれが本心であっても、口には出さないでもらいたかった。
未だ、賑やかな笑い声がテレビから聞こえてくるが…颯斗はスマホに視線を向けているので、そのバラエティ番組は言わばただのBGMのようになっている。
「……電話、かけ直さないの?萩花さんからだったんだよね?明日の予約のこととか、仕事でのトラブルとかっ…」
「─…それ、菜々に関係ある?」
「え…?」
この際、自爆してもいいから聞いてしまおうと思い…気になって仕方がなかった着信の話を出してみたが、、あまりにも冷たい声が返ってきて、思わず洗い物をしていた手が止まった。
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