第16話

座り込んだアタシの所までサツキは近づく。



「…あんまり覚えていないの?」


あんまりどころか全然覚えてません!!


アタシは必死で首を振る。



「そう、かのん凄く感じてたよ?」


か、感じてた!?


「お酒の力って怖いね?」


アタシは無言で頷く。



「あんなにかのんの要求通りシタのに覚えてないなんて酷いね。」



「サツキぃ…ごめんなさい。」



「どうして謝るの?」


「だってアタシがあんなに酔ったからでしょう?」



「ん?」



サツキは不思議そうに首を傾げる。


「アタシのせいでサツキは……」



アタシは嫌がるサツキに無理やりセックスを強要したんだ!


英二に振られた腹いせに。


きっとそうだ、間違いない!

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