第10話
あ……フカフカのベッドでキモチが良い。
サツキがベッドまで運んでくれたんだ。
アタシ、こうやって英二と一緒にお酒とか飲みたかったなあ。
そういえばお互いの部屋とかで過ごした事なんてなかった。
高級なホテルにイタリアン、フレンチ…。
アタシ、そんな所に行かなくてもホントは良かったの、ゆったり二人が寄り添える場所で過ごしたかった。
アタシがアタシだけが悪かったの?
アタシが週末休みの仕事してたら英二はまだアタシと居てくれてた?
「かのん、泣いてるの?」
サツキの声が不思議なくらい近くで聞こえる。
泣いてるの?アタシ。
サツキの指が頬に当たるのが微かに分かる。
だけどアタシの頭は朦朧として、彼にされるままだった。
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