第88話
「そうかしら、必要ないと言えるのはリツが何も知らないからよ。」
エリーは薄く笑った。
「なら勿体ぶるな、言えよ。」
俺は溜息をつく。
「そうね、理解しておいた方が良いわよ。澄田さんはカウンセリングを受ける状態ではあるわね、だけどその前に二人の関係をどうにかしないとね?」
「……俺達の関係?なにもトラブルなんてないけど。そんな話をするために待ってたのか?くだらない。」
「そう、でもリツにはくだらないコトでも彼女は苦しんでいるわよ?リツ、」
俺は伝票を取ると、
「澄田さんはあなたと別れる気でいるわよ?」
……俺は状況がさっぱり理解出来なかった。
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