第61話
その夜律は少し遅く帰って来た。
「冬弥と飲んでたんだけど何かあった?」
「え、別に?」
野宮さんが来た事なんて言えない。
彼女も律に知られたくないだろうと思ってアタシは言わなかった。
「はな、明日休みなんだけど何処かに出掛ける?」
「何処か?」
「そう、あんまり外に出てないみたいだし?気分転換。」
アタシは流産してから家で安静にしていたせいか外出するのがおっくうになっていた。
「そうだね、雑貨とか見てみたいな。」
「じゃあ決まり。」
律はアタシの頭を撫でた。
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