THE WAY I FEEL ABOUT YOU 10

第37話

両親が出掛けた夕方、律が実家に来た。


「体調どう?」


「うん、大丈夫。寝てるだけだし。」


母が出産したと同じだから一カ月は家事は控えて実家にいるように言われた。


律にお茶を出すと、隣に座るようにソファーをポンと叩く。



「少し痩せた?」



「え?そうかな…」


食欲はあまりなかった。

やっぱりアタシの中では律の子どもを失った事は凄いダメージで、心の整理がなかなかつかないでいた。



「ちゃんと食べて?心配だから…。」


そう言って律はアタシの肩に触れる。

その手がアタシの肩から腕に落ちていくから少し身体が強張る。


その反応に律はアタシを見る。



どうして強張ってしまったのかアタシにも分からなかった。

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