第35話
「あ、そのペン俺も持ってる。野宮さん俺の後輩なんだ?」
彼女は声にならないのか何度も頷いた。
「で、律には彼女を担当してもらうから。野宮先生はお前と同じ循環器医師だから。」
「…そう、分かった。宜しく。」
俺がそう言うと野宮さんは少し安心したのか微笑んだ。
大学の後輩か…
あの時の医師になった時の懐かしい想いが一瞬駆け巡った。
はなへのもどかしい想い…
エリーとの事…
諦め切れなくて日本に戻った事…
7年間の生活を彼女越しに思い出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます